こんにちは、代表の冨永真佑です。

小劇場の役者さんなら「しばいのまち」を知らない人はいませんよね?

色んな角度でとってもためになる情報を丁寧に投稿して下さっています。

私もちょくちょく拝見させて頂いていますが、今日はまさにそうそう!と思う記事を見つけてしまったのでご紹介します。

【参考記事】

公演情報は出すほど集客が伸びるという真実:「演劇」という旅の日誌5ページ目【槙本擁】

なんと!

全公演の最大キャパに対して来場者数が90%を超え、数字的にも「成功」という形で終えることが出来ました。

って書かれてますよね?

90%ですよ、90%

この記事には賛否両論あるようですが、私は大賛成です。

あんまりネタバレしたら人が来ないんじゃないか?なんて心配する人がいますが、私にはまったく理解できません。

映画だって、ドラマだって、予告してますよね?

そのシーンのつなぎ方が気になって見に行く!って普通じゃないんですか?

特にこちらのチラシは可愛くできていて、ファッション雑誌の1ページみたいで、とても親しみやすいと思うのですが、どうでしょうか?

「あなた」がではなく、「お客様」が小劇場に行きたくなる理由…考えていますか?

私はもともと商業演劇が好きなので、今でも小劇場は理由が無いと行きません。

行きませんというか、行きたいと思わせてくれる理由を下さい

と言った方が正しいかも知れません。

特にツイッターを見ていると、毎日のように公演のお知らせや、稽古場の雰囲気や宣伝ツイートが投稿されています。

けれど、見慣れすぎてしまって、なかなか目に止まらない。

それだけではなくて、一番の理由は、どんなお芝居か内容がよく分からない

です。

この1つ前の記事で3,000円で買えるものをピックアップしてみて下さいという話をしましたが

演劇はコト体験。金額に見合った価値、与えられていますか?

中身の分からないものに3,000円、あなたは払えますか?

というのを、批判とか非難じゃなくて、冷静に考えて貰いたいんです。

演劇はサービス業です。

劇場という非日常空間で、現実では味わえないワクワクドキドキや胸を締め付けられる問いかけや、色んな人間模様をあなたは表現していますよね?

でも、サービス業である以上、公演の中身だけ良ければいいというわけでは無いと言うこと。

前回の記事にも書いていますが、演劇はコト体験です。

お金を払った後にしかその価値を感じられない。

あなたがお客様の立場だったらどうですか?

フライヤーやあらすじのイメージで清水の舞台から飛び込んでみたら、思ってたのと全然違う!

なんてなったら、もう次に行く理由が無いんです。

それは◯◯って劇団の話しで、ウチじゃない

確かにそうかも知れませんが、脳内に演劇って文字が無い人が初めて体験したものは=演劇になってしまうのは、理解いただけますか?

一度食べた珍しいものが美味しく無かったら、二度とわざわざ買いませんよね?

小劇場が一部のコアファン以外に広がりにくいのは、公演前の情報発信だけではありません。

サービスの質として、決して心地よく無いからというのも十分に考えられると思います。

お金をかけずとも気配りはできる。それが良い印象となって劇団のイメージにも影響する

ファンをつけるのは何も宣伝だけでは無い、ちょっとした気配りも大事というお話を、4つほど。

その1:チラシって観劇前に渡さないといけないもの?分厚い束を持ったままの観劇って集中しづらい

この前、演劇関係者の方とお話しする機会があり、こんな事を言ってみたんです。

話をしたのは週明けの月曜日でしたが、これは小劇場だけではなく商業でもそうですよね?

バックには絶対に入らない分厚いA4の束

綺麗なカラー刷りだと半分に折るのは気が引けるのですが、そのままは入れられないので、ざっと目を通して、必要そうなものだけ頂くって事を私はやります。

今は冬なので、脱いだコート、自分のカバン、観劇中にバラっと落としたら集中の妨げになるチラシの束…

これ、演劇をサービスと捉えたらどう思いますか?

ただでさえ窮屈な空間でお客様はこれだけの物を抱えて2時間近くじっと座っているんです。

不親切だと思いませんか?

先日、観劇に伺った劇団さんは荷物預かりサービスをやってました。

置き場の問題とか色々ありますが、気持ちよく観劇できた!というのは立派にサービスのうちの1つだと思うんです。

チラシを公演前の座席に置きたいのは、それを楽しみにしてるお客様ももちろんいらっしゃるでしょうが、ビニール袋くらい用意してチラシと一緒に置いて置くとか、もしくは観劇前には席に置かず、帰りに袋ごと渡してお持ち帰り頂くとか、気配りを感じさせてあげることも必要なのかな?と思うのですが、どうでしょう?

ひょっとしたら、帰りの電車の中の方がゆっくり読んで貰えるかも知れません。

これは演劇に限った事では無くて、人って宣伝されると記憶に残らないんですね。

売りつけられてる感は記憶に残らない…

自分の意志で気になると思ったものをお客様が自分で選ぶ

だから、お客様にとって嬉しい心配りがあればあるほど、お客様は親近感を持ってくれます。

デザインは確かに工夫されてますけど、チラシにある情報って、結局ほぼ同じ。

観劇前に渡さないといけない理由ってあるのかな?とどうしても思ってしまうんです。

その2:アンケートって紙じゃなきゃダメなの?

それから定番のアンケート

アンケートを取るのは悪い事ではありません。

ですが、未だに紙のアンケートを求める劇団さんが本当に多いです。

観劇が終わると、バタつく空気の中、そこに座ってじっくり書くなんてよほど感激したか?伝えたい事が無いと、わざわざ書こうという気には正直なりずらいです。

下敷きに出来るものが無くて、書きづらいところなんとか書いた事も1度や2度ではありません。

今はみな、申込み時にはネットを使うのですから、顧客情報は持っているはずです。

無料で簡単に作れるアンケートフォームを公演後にお送りすれば、紙のアンケートって必要?と思ってしまうんですよね。

そうやって、演劇界って「かくあるべき伝説」がとても多いように思うんです。

その3:グッズって通販じゃダメなの?

例えばグッズ販売も、今はBaseやstoresみたいに0円で作れる通販サイトがありますよね?(送料の問題はあるけど)

公演終了後に狭い会場で広げなくても、販売って出来ます。

本当にお客様が欲しいと思って下さっていれば、何も無理にその場で買って頂く必要は無いのではありませんか?

どうも、ここぞとばかりに売らなくちゃ感を感じてしまうのは、私だけでしょうか?

お申込みの時にはサンクスメールは届きますが、観劇後にサンクスメールが来た小劇団って今まで1つも経験がありません。

お礼メールにアンケートフォームやグッズの販売リンクをくっつけておけば、お客様も楽では無いのかなぁって思ってしまうんですよね。

グッズ販売は、確かにファンとの交流の場ではあります。そこでしか買えないものもあるかも知れません。

であれば、グッズには興味の無いお客様に対しては、誰かが必ず「ありがとうございました」と言って、お見送りするようにして欲しいなと思うのです。

スタッフさんの人数の関係で、終わった瞬間、アウェイな感じがする公演を何度となく経験してきました。

こういった声はネット上でも拾えることです。

大きな劇場はロビーがあって、グッズ販売は会場とは別なので良いのですが、小劇場は先ほどまでお芝居をやっていた空間なので、いきなり現実的になって興ざめしてしまうことってあると思うのです。

その4:チケットってなんで当日精算なの?

チケットが当日精算の劇団もまだまだ多いですよね?

カード決済の仕組みなんて固定費不要で使えるものはたくさんあります。

今どきカードを1枚も持っていない人ってそうそういないと思うんです。

公演前に販売枚数がわかって、決済も済んでいる。

劇団にとって、こんなに安心なことって無いと思うのですが、なぜ当日精算なのか?

これについては、私がしのごの言うよりも、こちらの記事で十分かなと思いますので、ご参考までに

【参考記事】

「他の団体もそうだったから」「それ以外やったことないから」周りがどうとかじゃなくて自分で選ぼう決済手段

こういうのって、すべて経営の一部です。

もしあなたが公演を打ってチケット代を払って貰えばそれで終わり!と思っているなら、その考え方から改めた方がいいかも知れません。

人様からお金を頂く以上、宣伝からお客様が家路に着くまでの全てがサービスです。

年号も変わりますから、そろそろ昭和な売り方はやめて、心地よいトータルサービスを考えるべきかな?としばいのまちさんの記事を読んでいて感じました。

情報公開は集客を増やすことはあっても減らすことはない

これに、私も同感ですし、心配りの利いたサービスがあれば、演劇の敷居の高さをもっと下げることってできるのでは無いでしょうか?

 

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