こんにちは

代表の冨永です。

あなたは、「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちなのか?」という本をご存知ですか?

【画像は紀伊国屋書店公式サイトから引用】

ゴッホとピカソの思考を対比させたビジネス書です。

本のタイトルになるくらい、2人の作品の売り方は対照的だったようです。

小劇場の方々の公演にかける情熱は本当に凄いと思います。

けれど、最終的にはチケットを買って下さるお客様がいなければ、継続的な活動はできませんよね?

私はこの本は読んではいないのですが、感想を自身のサイトにアップされている方もいらっしゃるので、言いたいことはわかります。

演劇をビジネスと捉えた場合には、多くの俳優、多くの劇団がこの「売り方」を間違えています。

売り方と言うか、お金に対する捉え方、思考の問題と言った方が正しいかも知れません。

今日は、ゴッホとピカソの思考回路のお話を交えながら、小劇場ビジネスについて考えてみます。

喜怒哀楽が激しく情熱家なゴッホと商売上手なピカソ。対照的な二人のアーティストの思考のお話し。

ゴッホは生前、とても貧乏でした。

絵を描き始めたのは27歳、亡くなったのは37歳ですから、画家としての活動はたった10年です。

生前に売れた絵はたった1枚とも言われています。

喜怒哀楽が激しく、情熱家。絵に対する想いはきっと誰にも負けなかったことでしょう。

けれど、絵が売れないので、いつも弟テオに、経済的援助を受けていました。

今でこそびっくりする値段が付くゴッホの絵ですが、彼自身の人生は決して幸せなものでは無かったようです。

 

その一方で、天才画家と言われるピカソ

91歳という長寿を全うし、その遺産評価額は約7,500億円Σ(・□・;)

万じゃ無いですよ!億です、億!

ゴッホは早死にさえせず、もっと多くの絵を残すことが出来たら、その後の人生は違っていたかも?

とも言われています。

けれど、子供の頃から変わり者扱いされ続けた結果、自己肯定感が低すぎ、精神のバランスを崩し、かつ、自分はこう絵が描きたいんだ!

というアーティスト魂が強すぎたゴッホ。

あくまで私の個人的意見ですが、生涯、自身の力のみで成功を掴むのは難しかったのでは?と思っています。

一方、ピカソは幼い頃の育てられ方が違ったようです。

昔、母は私にこう言った。お前が軍人になれば、将軍となるでしょう。修道士になれば、法王となるでしょう。そして私は画家となり、ピカソとなった。

という名言があります。

ピカソは母親から、あなたはどんな環境にあっても、間違いなくトップになる、絶対に成功すると育てられたようです。

その結果、ゴッホとピカソの絵はどちらも素晴らしく、画家としての才能は甲乙つけがたいはずなのに、生涯で得たお金、成功にはこんなにも差がありました。

何が言いたいか?と言うと、これ、演劇界にも通ずる事だと思うんです。

あなたが毎日どこへ向かって、何に時間を割いているのか?

あなたの演劇を作るという情熱はゴッホのそれに近いと思うのですが、あなたの演劇に対する行動はお金になっていますか?

お金って天下のまわりものって言葉がありますが、今、あなたの手元に無くても、あなたの思考次第で、ひょっとしたら生み出すことは可能かも知れないんです。

作ること以上に売ることを考える。知り合いじゃない人に喜んで買っていただくために必要なこと、できることは何かを考えよう!

ここにこんな記事があります。

【参考記事】

ゴッホとピカソの共通点は何か?〜『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』

ピカソは新しい絵を描き上げると、なじみの画商を数十人呼んで展覧会を開き、作品を描いた背景や意図を細かく説いたという。〜人は、作品という「モノ」にお金を払うのではない。その「物語」を買うのだ、と彼は知っていた。〜今でいえば〝マネタイズ〝の方法をよく知っていたのだと思う。

小劇場の俳優さん達は商業には興味はなく、小劇場が好きなんですと言う方が少なからずいます。

その一方で、チケットノルマやチケバ以外ギャラすら出ない小劇場の活動に疲れ始める人もいます。

で、どうしたらいいかわからなくて、10年燃え尽き症候群で辞めたり解散するを繰り返してきたわけです。

でもこれ、あなたが立った舞台を制作した劇団主催者さんが悪いのでしょうか?

劇団主宰者さんは、小劇場ってこういうものだから…で済ませて本当にいいのでしょうか?

 

演劇人に限らず、アーティスト気質の強い方は、ついついお金の話しを度外視してしまう傾向があるように私は思うのです。

作品作りってすっごく楽しいですよね?

それはとってもわかります。

けれど、その情熱をお金に変えることにもう少し意識を置かないと、いつまで経ってもアルバイト生活からは抜けられないとは思いませんか?

そのためにどうしたらいのか?

東京には数千の劇団があり、日本中の演劇活動者を含めば、かなりの人数がいるはずです。

にも関わらず、「小劇場」というワードが日常生活にある人はどれほど増えたでしょう?

ここに、こんな記事があります。

【参考記事】

舞台イベントの市場規模 過去最高の5151億円 平成29年

ここにあるように、音楽や商業演劇はむしろ潤っています。

ということは、お客様が芸能、芸術を求めていないわけではありませんよね?

情熱は商業にも負けないはずなのに、なぜか売れづらい小劇場…

これ、どうしてだと思いますか?

商業には、「お金をかけた宣伝」と「見たいと思わせる魅力ある作品作り」がまずあります。

資本が大きいのだから仕方ありません。有名人も出てますしね。

ですが、忘れてならないのは、ただ公演を見に来て貰って「はい、終わり!」では無い、ファンへのフォロー、きめ細かいファンサービス。

商業は作品作り以上にここにもお金と時間をかけるわけです。

あなた、もしくはあなたが参加している劇団は、ファンへのフォロー、どこまでやってますか?

それをやらない小劇場に勝ち目はありません。

商業でも小劇場でも、演劇に対する想いは変わらないと思うのです。

けれど、最終的には1人でも多くの方に作品を見てもらわないといけないのですから、作ることばかりにエネルギーを費やせばいいというわけでは無いということにもう少し意識を置いていただきたいなと思うのが、小劇場で頑張っている役者さんたちです。

小劇場に必要なのはお客様に親近感を持ってもらえる見える化。お金をかけずにできるファンサービスを考えてみよう。

先日、ある公演を観劇行きましたが、すごい熱気!

どの回も満員御礼でした。

ちなみに場所は小劇場です。

今回は公開ゲネプロとして8回の本公演の前に2回の公開ゲネプロを本公演価格の半額で販売されていました。

ここに、ピカソの販売戦略が活かせます。

人は、作品という「モノ」にお金を払うのではない。その「物語」を買うのだ。

ただ、自分達の公演を見て下さい。

いついつやります、面白いですよ!

これは公演という「モノ」を売っているのだと私は思います。

名前も知らない劇団の、名前も知らない俳優が出る、内容のよくわからない作品はただの「モノ」です。

いくらあらすじが書かれていても、それだけでは足りません。

そこを数年歯を食いしばり、お客様を納得させる作品を何本か作り続けられれば、必ず口コミがつき始めます。

そうすると知り合いでは無いファンが増え、そこへグッズの販売やイベント、リピーターにも配慮したサービスがつけば、一般のお客様はようやく「認知」し始めます。

ここに行き着けない、あるいは行き着こうとしていない劇団が多すぎるのです。

その認知が大変なんだよ

という、あなた!

この認知に公開ゲネプロはうってつけだと私は思いますが、どうですか?

だって、ここは満席じゃなくたっていいわけですよね?ゲネですから。

そもそも、舞台って作るの大変ですよね?

俳優だって、劇場に入るまで舞台美術がどんなだか?照明プランも知りませんし、音楽もなんとなくしか分かってません。

場当たりしてゲネしてという直前の畳み掛けは制作過程と、本番では絶対に見れない裏側を見れます。

お金の無い若い方や、いろんな公演を見たいけど予算が追いつかない方、舞台制作を学びたい方など、こちらがオープンになればなるほど、需要は増えると思うのですが、どうでしょう?

裏側を見せることが制作過程という「物語」に繋がり、特殊な体験に繋がる。

そして割引とは言え、チケット代も入ってくる。

それを本公演前にネタバレになるとか、ギリギリまで稽古が完成してないとか、作り手の言い分はいくらでも言えますが、発想がクローズドなので、お客様はそのイメージが抜けきれず、気になるけどどうしよう…に繋がり、今回はいいか?と本公演への動員を減らしている可能性も無くはないと思いませんか?

小劇場に足りないのは、オープンさとクオリティとお客様に対するサービス精神です。

ゴッホに欠けていて、ピカソにあったのも恐らくオープンさとサービス精神です。

クオリティは上げて下さいとしか言いようがありませんが、クオリティに自信があるなら、あとはどれだけオープンにするのか?とお客様満足度を上げよう精神です。

公開ゲネプロはあくまで一例ですが、クローズドなものに、縁もゆかりも無い人は手が出せません。

でも、オープンにしてくれれば、興味を持ってくれる人は出てくる可能性は十分にあるとは思いませんか?

小劇場は不慣れな人には入りづらい場所。観劇は小屋に入ってから出るまでがサービス

小劇場って慣れないととても足を運びづらい場所です。

狭いですし、駅から遠いところが多いですし、一般的な施設にしか足を踏み入れたことが無い人には、居心地は決して良くありません。

終演後に、出演者が客席に挨拶に来られますが、知り合いがいないと、めちゃくちゃアウェイです。

こういう声、ネットでまあまあ拾えますよね?

小劇場が学芸会だと言われてしまうのはこういうところにもあります。

これを学芸会ではなく、サービスという商品に変えるには、まず作品感想以外のお客様の心の声を拾っていく事です。

自分達を分かってという発信は、あなたを知らない人には届きません。

劇団の多くが終演後、アンケートを求めますが、質問にあるのは、作品の内容に関することがほとんどです。

ひょっとしたらお客様は会場選びに不満があるかも知れませんし、スタッフさんの応対に疑問を感じたかも知れません。

売り方ばかりを考えても、お客様に届く売り方でなければ意味がないのです。

作品以外の見える化は作品の完成度と同じくらい重要で、そこを考えず闇雲に宣伝するから、よくわからない商品になってしまうのが小劇場公演であり、お客様の満足度を考え尽くして利益を出すのがプロ劇団だと私は思っています。

劇団が潤わないのに、個々の俳優が潤うわけがありません。

思いはあるのに、現実に反映されないを繰り返す小劇場の姿はゴッホ

どうしたら少しでも価値ある売り方が出来るかを考えながら創作したピカソ

小劇場と商業の差に似ている気がしてなりません。

ちなみにゴッホの絵は、弟テオの奥さんが懸命な売込み活動によって売れ始めたそうです。

一つ一つは小さな団体、無名の役者でも、経営ノウハウや作品作り以外の運用に目を向けることが出来れば、あなたが思っている以外の広がりのある集客が出来る可能性はあるはずなのです。

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