こんにちは

代表の冨永です。

あなたは「逆算思考」という言葉をご存知ですか?

私は小団体支援・育成をするために協会立ち上げましたが、演劇で食べていきたいなら、この逆算思考を劇団も俳優もそれぞれがそれぞれの立場で考えていくべきだと思っています。

逆算思考とは対照的な言葉に積み上げ思考があります。

この「思考」がどっちに向いているのか、どれくらいのバランスなのかがあなたの数年後を大きく左右していくことを危機感を持って感じて頂きたいのです。

今日は小劇場に絶対に必要な逆算思考と積み上げ思考のバランスについてのお話しです。

演劇で食べるって難しいをいつになったら変えられる?公演は企業の商品開発と同じ。企画段階から逆算思考を取り入れよう!

演劇で食べられる俳優になる事は、現在の日本では宝くじに当たるより難しいですよね?

けれど、劇団や俳優がもっと社会の構造を学び、社会のニーズ(そういうの見たかった!という作品)にあった作品提供と情報発信ができれば、演劇で食べる事は全く不可能では無いと私は考えています。

ただし、そこに到達するために必要なのが「逆算思考」です。

逆算思考とは

【参考記事】
逆算思考・積み上げ思考の意味と仕事での活用法

多くの劇団が公演前になるとSNSを使って公演の告知を始めますよね?

それによって、たまたま見かけ、興味を持って観劇に出かけた経験は私にもあります。

けれど、毎日必ずどこかで何かが上演されている東京では、選択肢が多すぎて、その全てを見る事は不可能です。

からだを二つに割って見に行くって無理ですよね?

公演前に慌てて告知の連発だけをするのは、積み上げ思考です。

先日、ツイッターでこんな投稿を見つけました。

舞台の方からフライヤー作成後に宣伝戦略などを相談される事が多いのだけど、僕が思うにフライヤー作成に必要な情報を考えるのが宣伝戦略の8割を占める。それを素人考えで決めたらその後にできる事は2割弱。タイムテーブル、料金設定、座席設定、販路などにこそ制作センスが必要だと思う。

このツィートに、多くの人がいいね!やリツィートをしていました。

全公演を満員にし、可能な限りの黒字出すためには、ゴールに向けての戦略が必要で、その戦略のために、必要な事を逆算するという思考が必要になってくるわけです。

その時に、なんとなくこうなればいいなと思いながらやるのが積み上げ思考で、絶対にこうする!だから必要な下準備はこれ

と思って動くのが逆算思考です。

主宰者と俳優の関係は社長と社員。社員が喜んで働ける工夫を考えていますか?

例えば、あなたが劇団主宰者で、チケットノルマを課さざるを得なかった時、販売の進捗について、メンバーの士気が上がるような工夫をしていますか?

公演当日まで本人に任せっぱなし!

これでは俳優は金銭的にも活動的にもモチベーションが下がってしまいます。

無名の団体が公演の度に数百名の集客をするには、チームワークが不可欠です。

芝居は続けたかったけど、チケットノルマが嫌で、演劇を辞めたという声は少なからず聞きます。

私もそうでした。

この時に、そもそもその公演のゴール設定がどこにあるのか?を参加者が共有しながら動いていなければ、集客に苦戦するのは当然とは思いませんか?

多くの小劇場が俳優にギャラが払えないのを当たり前ように感じていたり、出せてもチケバになる

これが小劇場だと思っている限り、顧客層は広がりません。

来場者が知り合いばっかりでもいいのでとにかく満席!というゴールしか目指していなければ、その劇団の集客方法は延々と手売りです。

主宰者がノルマを抱えた俳優の気持やモチベーションを考えず、何枚売れたか?という結果だけしか気にしていなければ、集客に対して広がりが生まれるわけが無いのです。

人気劇団は積み上げながらも逆算する。その工夫はいろんなところに垣間見られる

例えば、あなたの劇団はまだ無名で、キャパ50の小屋を押さえました。

5公演打つことも決めました。

チケットは2,500円ですとなった場合、

50×5×2,500円ですから、全公演満席で625,000円です。

普通に一生懸命働いて3、4ヶ月かかるお金をたった5回の公演のために使う訳ですから、公演を打つって、やっぱり大変。

戦略が必要です。

やり方を間違えると、無駄に終わるのは目に見えていますね。

 

最近、立て続けに人気劇団さんの公演を観にいきました。

お芝居のカラーもお客様層も全く違います。

どちらももう10年以上のベテランさんですし、今に至るまでには、いろんな試行錯誤と苦労もあっただろうなと言うことが公演を拝見すると分かるんです。

たくさんの試行錯誤があったからこその逆算の安定感が劇中にたくさん垣間見られるのです。

売れている劇団さんは、無名の時代から、いつか売れればという積み上げ思考の夢物語ではなく、いついつまでにここにたどり着く!だから今これをやる!という逆算で演劇と向き合ってこられた感が凄くするんですね。

世間とズレたサービスは一般の方には受け入れずらい。無名の頃からスマートな仕組み作りを考えよう

例えば、今はネットさえ駆使出来れば、いろんなことが自動化できます。

人気劇団になってくると、集客数が変わってきますから、いろんなことをアナログから自動化へ変えるタイミングが必ず来ます。

メールの配信システムや、チケットの販売システム。

決して広いとは言えない小劇場の受付でどれだけお客様にストレスを感じさせず、受付を終えられるか?

予約制なのに当日精算っておかしくない?という声はお客様からも演劇関係者側からも出ていることですが、システム手数料がもったいないからなんて、制作者側の都合が当たり前だと思っていてはいけません。

一般的な仕組みをどんどん取り入れることが観劇への敷居を下げることに繋がります。

そして、椅子の座り心地や劇場の雰囲気。

これが良く無いから小劇場はイヤ!という方も少なからずいらっしゃいます。

だとしたら、1回1回の公演で不快にならない工夫をすることも集客に繋がる可能性が十分にありますよね?

ここはこういう小屋なので、椅子が固いのは仕方ないんです。

ではなくて、頑張って良い劇場を探しましょう!

こういったことは、人気が出たら考えるでは無く、最初からスマートな仕組みを作っていくことを考えれば、あとから楽になることもたくさんあるのです。

劇団運営は会社と同じ。成長に合わせた逆算思考の計画が必要

劇団運営は経営ですし、俳優一人一人はその公演に携わっている間は社員です。

そーゆー会社勤め的なことが苦手だから芝居やってんのに!

と思ったら、それは大間違い。

そこを考えずにやっている限り、そういう劇団は大きくなることは無いでしょう。

劇団が潤うには何が必要かを逆算してから動き出すことが本当は重要なのに、多くの劇団は作品を作ることにだけエネルギーを注ぎがち。

それでは、せっかくかけたエネルギーが無駄に終わってしまう可能性がとっても大きいのです。

一般的には劇団の活動は10年が一区切り。

その辺りで一度見直したり、活動休止する劇団って多いですよね?

最初は無我夢中で頑張ってきたけれど、あれ?なんか始めた頃に描いた夢が全然形になってない?

そうやって気持ちが切れてくるのが立ち上げ10年前後。

でもこれ、一般的な会社だって同じです。

会社も劇団も生き物なので、どんどん進化成長していかないといけないのは当たり前。

ゴールを明確にすれば、アンケートの活かし方だって、予算組みだって、スタッフさんや役者さんの手配だって、本当はだんだんと上手くなっていくはずです。

いつまでにここに行く!そのために必要なことは?

演劇人はアーティスティックなので、この逆算思考が肌に合わない人が多いんじゃないかな?と私は勝手に思っています。

 

でも、演劇で収入を得るって、芝居を作ることと同じくらい考えないといけない事がたーーーっくさんあります。

以前にも言いましたが、演劇は娯楽であり、サービス業です。

あなたはそうでは無いかも知れませんが、観劇するお客様側はそういう意識が強いのです。

だって、お金を払って下さっているのですから!

公演を打つというと、作り手は演技のことばかり夢中になりがちですが、興行は商売なので、売り方、見せ方、戦略、前準備がメチャクチャ大事!

けれど、どうも世の中の声を拾わず、自分たち都合で公演を打っている感がどうしても否めないのが小劇場だと思うのですが、あなたはどうですか?

舞台を作る労力を考えたら、確実に売りたいですよね?

手売りの占めるパーセンテージを減らすために出来る事をどれだけ考えているのか?

それは劇団さんや俳優さんの発信を見ていると、なんとなくわかってしまいます。

もっと一般社会のニーズを考えて、そこに向けて計画を立てる逆算思考が必須だとは思いませんか?

その積み重ねが手売りの身内しかいなかった発表会から、見ず知らずのお客様が自らの意思でチケットを買って下さる公演へと進化していくのです。

 

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