こんにちは

代表の冨永です。

小劇場は長らく、「手売り」というチケットの販売方法に頼ってきていますよね?

それでも最近はずいぶんチケットノルマの枚数が減った劇団もあったり、チケバの金額がアップしているところも見かけます。

俳優さんは会社でいうことろの社員さん。

客演だろうと、劇団員だろうと、主宰に雇われている立場です。

だからこそ、主宰がどこを目指し、5年先、10年先にどんな風になっていたいと思っているのか?は特に劇団員さんなら、しっかりと話し合う機会を定期的に持つべきですが、実践できていますか?

お客様を公演に呼ぶことを「集客」と言いますが、小劇場に本当に必要なのは、集客では無く、「創客」です。

「創客」

まさに、どうやってお客様=ファンを作っていくのか?

本日は、小劇場に必要な「創客」についてのお話しです。

難しくてよくわからない。集客と創客って何が違うの?

「創客」のお話の前に、そもそも「集客」と「創客」の違いについて。

「集客」とは読んで字のごとく。「お客様を集める」です。

自分が売りたいものがあって、でも、自然には売れないからお客様を集めなきゃ!という状態。

小劇場の手売りはまさに「集客」ですね。

それとは対照的なのが「創客」

これは、「お客様を創る」です。

「創る」ってことは今いないってことでしょ?

と思われた方。

はい、そうです!

でも「創る」ことができれば、そのお客様はファンになってくれます。

何かあった時に、「どーしよー。誰に売ろう?」と思わなくても、自然と買って下さるファン。

このファンを創るのが「創客」です。

この差は実はとっても大きんですよ!

チケットノルマが当たり前と思っているうちは「創客」できない。顧客心理をくすぐる工夫が小劇場には必要。

私はnoteをちょくちょく拝見するのですが、先日、こんな記事を見つけました。

【参考記事】

熊本の小劇場でミュージカルをロングラン上演するということ

キャパ数40席の小劇場でなんと哲学ミュージカルをやっていらっしゃる団体だそうです。

この記事の中に、

ロングラン公演をするにあたって、そしてstudio in.K.を維持していくにあたって、たくさんのお客様に来ていただくことは必須条件です。どうやったら演劇を見たことのない熊本の方に届くのだろう、そしてどうやったら熊本県外の人にも届くのだろう、と頭を抱える毎日です。

僕たちはこれからも、どんどん面白いミュージカルを作っていきたいと考えています。そしてこの面白さを知ってもらいたい。熊本にこんな演劇をやっている集団があるんだ、ということを知ってもらいたい。

もしこの記事を読んで少しでも気になったという方は、ぜひ熊本までお越しください。

と書かれています。

毎日Twitterで公演の宣伝をしている皆さんだって、同じ気持ちですよね。

「ぜひ熊本までお越しください。」

うーん、行きたいけれど、ぜひ見てみたいけれど、東京から熊本はやっぱり遠いなぁ(-_-;)

そう。これは、地方の方にも言えることです。

東京でこれだけたくさんの劇団が、毎日どこかで公演を打っている。

けれど、地方からわざわざ見に来るお客様って全公演の集客数の何パーセントなんでしょうか?

小劇場は長らく、とにかくチケットノルマを出演者に課し、売れなければ自費で被るというのを当たり前にしてきたと思うんです。

私も10年前、2年ほど小劇場の舞台に立っていたことがあり、30枚のノルマの時は半分は被りました。

その時は、会社員をやりながらだったので、参加費と思っていました。

けれど、複数回立とうとするといい加減頼める人もいなくなってきます。

舞台は続けたいのに、ノルマが嫌で演劇を辞めてしまったという話しも聞いたことがありますし、私もやはりノルマは嫌でした。

知名度の無い小劇場、そもそも世間に認知されていない演劇。

この2つの問題を誰もが裏では悩みながら、表ではなかなか言えなかったのではないでしょうか?

けれど、それは「集客」というところにばかり目が行って「創客」することを考えないから。

だって、人気アイドルが地方でコンサートをやると言ったら、東京から宿泊費込みでも見に行く人はいますよね?

他の物を我慢してでも、チケット代をねん出する人だっているわけです。

それだけの魅力があって、どうしても見たい!

そうなれば、人って知恵を絞って行動するわけです。

小劇場だって、北海道の人が見に来てくれるは難しくても、関東近郊なら、なんとか可能になってもいいはずだとは思いませんか?

演劇って楽しいをなぜお客様に体感してもらわないのか?ある劇団主宰者のこんな工夫。みんなだってできますよ。

今は劇団に所属せず、客演をするフリーの役者さんも以前に比べて増えたのでは無いでしょうか。

フリーと言うことは、自分にファンが付かないと集客って難しいですよね?

けれど、劇団自体のファンがどれくらいいるのか?

これも非常に大きな問題です。

先日、オンラインサロンで講師をお願いしている劇団たすいちの目崎剛さんが、一般の方に向けてWSをやると知ったので、見学させていただきました。

【一般・初心者向け】たすいち目崎による、演劇未経験者向けワークショップ!

10名ほどの一般の方が集まって、3時間のWSに参加されていました。

カラダをほぐしたり、シアターゲームをやったり、少しずつアップをして最後は台本読み。

演劇をやっている人間には当たり前のことでも、一般の方にはとっても新鮮なんですね。

声を出し始めたり、参加者同士でコミュニケーションを取り始めると、それはさらに広がっていきます。

演劇ってやってみると見るだけじゃなくて、さらに楽しいね!

こういう感覚をお客様に与えることって「創客」に繋がると思うんですが、どうでしょうか?

目崎さんは劇団主宰10年以上のベテランさんなので、仕切りもお上手ですし、2回目、3回目と続けていけば、きっと一般の方へのニーズも広がるのでは?と感じました。

でも、これ、みなさんだってきっとできると思うんです。

今は生きづらさを感じている人って結構多いので、ストレス発散に演劇は効果的だと言うことを私たちがもっともっと伝えてあげることで、演劇の認知って広がると思うのですが、どうですか?

公演の時以外にどれだけファンと繋がっていられるのか?日々の努力が「創客」に繋がる

そう。こうやって、一般の方と繋がる工夫っていろいろできると思うんです。

特に公演時に今はネットで予約しますよね?

その時の顧客リストを劇団さんはちゃんと活かしているでしょうか。

私は、今、協会以外に演劇で起業もしているので、ビジネス関連のメルマガを何個か登録しています。

劇団でもメルマガやってるところはありますよね?

何も頻繁に送らなくても、たまにでいいんです。

「お元気ですか?この前こんなことがあって」

そんな内容で構わないから、月に1回でも送ってみるようなことを展開してみるとどうでしょう?

私も毎日いろんなメールが流れてきます。

毎日配信されるメルマガはためになるものしか結局は読まなくなりますが、そんな中、たっまーに、送られてくるメルマガでお気に入りのものもあります。

普段は完全に忘れているのですが、たっまーにちょっと面白いつぶやきなんかが入っていたり、親近感の持てる文章を送ってこられると、そこに好感が持てて、配信停止しないんですね。

月1くらいなら止めなくてもいいか?と思ったりして。

劇団によっては、次の公演まで半年空いてしまうとか、そもそも予定が決まらないとか、せっかく得られた顧客リストを活かせないままのところって多いのでは無いでしょうか?

でも、こうやって月に1回でもメルマガを貰えたり、3か月前くらいになったら告知を開始したり、お客様とのコミュニケーションツールとして活用すれば、これは「創客」に繋がると思うんです。

これ、新劇とか、商業とか、ファンクラブを作っているところなら当たり前にしていることです。

小劇場だって、十分にできますよ。

一般世間では、メルマガの仕組みを活用するのは当たり前のことですが、なぜか演劇界はまだまだアナログな集客法です。

数千もある団体。個別に行うユニット活動。

選択肢が多すぎる中で、知り合い、友達、そんな人間関係の中だけで集客をしていたら、ファンなんて作れません。

本当は予定があったけど、なんとかこじ開けてでも見に行きたい!

前回面白かったから、友達も連れて行ってあげよう!

こういったファンを作るために、見えないところでの努力をしていますか?

劇団に集客力が上がってくれば、俳優さんたちも無謀なノルマに苦しまなくて済みますし、良い客演さんを招き入れるためにも、劇団自体の質が上がっていくことは必須だと思うんです。

そして、目崎さんが行われたように、演劇好きさんたちにWSを提供したり、たまにはファンイベントをやったり、観劇以外のコミュニケーションを取る場を与えてあげることで、お客様がお知り合いやお友達を連れてきてくれるようになれば、集客は2倍、3倍と楽になるとは思いませんか?

これを世間では、マーケティングと呼び、ここにとても時間や勉強のお金を掛ける経営者さんが多いんです。

作品自体が良く無ければいけないのは必須ですが、内々でお金を回す手売りを少しでも無くしていくことで、演劇って面白いね!という人口を増やすことに小劇場はいい加減、目を向けなければならないと思っています。

オンラインサロンではそんなことをお話ししています。

現在、初月無料中です。

ぜひ、参加してみて下さいね!

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