こんにちは

代表の冨永です。

 

前回、こんな記事を書きました。

演劇で食べていける?小劇場の俳優で食べていける可能性

今日はその続きのような記事です。

前回、小劇場に出続けるだけでは天地がひっくり返らない限り、演劇だけで食べていくことは無理ですよ!というお話をしました。

お芝居は楽しいですし、みなさんがのめり込んでしまうのは本当にわかります。

ですが、生活がある以上、ただ楽しいだけをいつまでも続けていくわけにはいきませんよね?

今日は演劇を続ける上での意味とスタンスのお話です。

社会人として演劇を続ける選択肢を真剣に考えて欲しい。その上で自分が本当に望むことは何かを考えれば俳優難民は減らせる

日本に限らず、世界中で音楽、美術、演劇などの芸術で生活していける人は本当にほんの一握りです。

趣味でやるなら自由ですが、それでお金を得るということは容易ではありません。

でも、続けたい!そういう人は、その理由をもっと深く掘り下げて、自分と対峙する必要があります。

あなたは本当に本当に本当にプロになりたくて演劇をやっていますか?

演劇を続けるだけならこういうやり方だっていいと思う

もう10年も前に私が小劇場で活動していた頃(当時、会社員をやりながら)に知り合った女性は、普段はOLという方がいました。

お子さんはいらっしゃいませんでしたが主婦でかつOLをしながら年に3~4本の舞台に出演していました。

毎回毎回結構な頻度でお誘いのメールが届いていて、たまたま受けに行ったWSで鉢合わせしたこともあります。

日中が稽古期間、本番前は連続という劇団もたくさんありますから、どうやって劇団選びをしているのか?

時間のやりくりはどうしているのか?いつも不思議でした。

ですが、それだけ演劇が好きで、演劇をライフワークにしていたのだと思いますが、彼女はプロを目指しているわけではなくて、立場はあくまでOLさんでした。

会社の方も理解があるらしく、よく見に来てくれると言っていましたので、環境に恵まれていたというのは確かです。

けれど、主婦としての仕事もあったでしょう。

それでも年にそれだけの舞台に立っていたのですから、その情熱は凄いと思うのです。

あなたはそれだけの情熱をもって、今、舞台と向き合っていますか?

 

そして、こんな例も

しんどくなった時に演劇をやるというのも1つの手

去年の夏に、知り合いの方からお誘いを受けて2人芝居を見に行ったことがあります。

男女の物語でしたが、男性は高校時代に演劇をやっていたそうです。

社会人になってまったく離れてしまった後、会社でいろいろあって退職してしまい、もう一度演劇をやって自分を取り戻したい!

お付きあいされていた彼女も演劇をされていたそうで、二人でできる演目でキャパ50くらいの小さな劇場で2日間に渡って上演しました。

お二人ともとても上手で、1時間ちょっとのお芝居でしたが、十分楽しめました。

価格もたしか2,500円くらいだったと思います。

だからと言って、その男性はまた演劇の世界に戻るわけでも無く、その後は就職されたのでは無いかと思います。

 

演劇は自己受容や癒し効果がありますよね?

自分を見つめなおす手法として演劇を使えるって凄いことです。

世間の人は、演劇にそんな力があるってそもそも知りませんから。

5~10年頑張って食えないから辞める!

というよりは、上記のようにくっつかず離れず、生活のことも考えながら細く長く演劇を続けるというのだって、決して間違ってはいないはずなんです。

役者で食いたいなら1日も早く小劇場を出ることを考える。物理的に難しいことにしがみくのは自己責任

小劇場で演劇をやっている人は、大抵が学生演劇から劇団を作り、そのまま続けている人。

続けていた劇団が解散してしまったけれど、自分はまだ続けたいので、頑張っている人。

そろそろ潮時と思いながらも、会社勤めが自分には向いていないと思いながら、踏ん切りがつかずに続けている人。

が多いのではありませんか?

私はやはり順番が違うというか、学生劇団の延長線上で演劇を続けるのは良いけれど、一度は就職をしてみる。

就職をしながら演劇を続け、お金の心配をしなくてよい状況の中で、本当に自分がやりたいことはただ舞台に立ちたいだけの演劇活動なのか?それともプロとしての俳優活動なのか?

後者の場合、極度の貧困と戦ってでもなんとかしたいくらいの覚悟のあるものなのか?

そこを考えず、キャッシュポイントが生まれる仕組みも考えずになんとなく

「役者で食える」

を目指しているのなら、それは大きな間違いだと思っています。

東京には2,000~3,000の劇団があると言われています。

数からいっても、飽和状態で、そのうち小劇場界で知名度があるのは100~200くらいです。

そこまで行くのに10年かかるのは一般的で、さらに動員5,000までたどり着けるのはそこからさらに1%くらいでは無いでしょうか。

「役者で食う」とはそれほど覚悟が必要なことであり、覚悟があるなら、少しでも早く小劇場を出るにはどうしたらいいのか?を考えるのが本当は正しいのではありませんか?

小劇場出身者の方も、最終的には映像に進出していきますし、舞台だけで食べるというのは商業に出演していても難しいことです。

キャッシュポイントがほとんど無いのですから。

あなたは演劇がやりたいだけなの?

それとも真剣に食べれる人になりたいの?

後者だとしたら、なんとなく舞台に立っているだけでは難しいという現実をぜひもう一度考えてみて下さい。

 

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舞台に立つことに情熱を向けるだけでは、食える俳優にはなれません。

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